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Tango-chirimen History Museum


【織物工場再建の趣旨】
丹後地区で絹織物製造を営む織物会社3社が、それぞれの得意とする専門技術を持ち寄り、
高付加価値化への早期転換を目的としてこの野田川町に於いて織物と染色の連携した
イタリア・コモ市に見られるような一貫生産型の工場を開設する。
また社外に向けた広報PRの一環として、取引関係者以外にも繊維業界の方や
一般向けに丹後ちりめんの機りから染色工程まで見学することができるよう公開する。

【生産設備と人員】   
   コーンワインダー1台、湿式撚糸機2台、ツダコマ式高速自動織機4台、手織機2台
   ミマキ式高速シルク染色機1台 人員として熟練織布工2名、デザインオペレーター1名により作業を行います。
   作業時間 1日8時間  週40時間労働制  染色能力  最大 5,500㎡/月産  織り上げ反物 110反/月産  

【生産システムの特徴】
工場内に設置する上記の織機・準備機類は、丹後織物工業組合員の平均的規模の織物工場です。
ここに最新の高速シルク染色機を組み込み、イタリア・コモ市に代表されるような織りと染めの
高付加価値型ファクトリーを目標として立ち上げます。
織りに関しては世界的にみても丹後の技術は最高レベルです。染色についても今までに組合等で
大型プリント染色機を導入し技術研究を進めてきました。
染色技術の取得には長年の経験や熟練職人の養成に時間がかかることと染料廃液の浄化処理等の
設備が必要など多額の維持費がどうしても必要だったことから、
零細事業所が多い丹後地区内では一貫生産の工場経営は不可能とされてきました。
しかし、近年の急速なIT技術の進歩により種々の問題点が解決されて、意匠図案の制作から
染め上げ処理までの一貫生産が可能となり、丹後の小規模工場でも高付加価値型の
工場経営が望めるようになりました。

この生産設備は、着物は勿論のこと洋服・スカーフ・ネクタイ・カーテン・インテリア・
寝装などシルク素材の染色をこなす為のシステムです。
染色機を除いた同規模の織物工場の場合、年間白生地出荷額は現在の相場で約1,450万円ですが、
この染色システムを組むと初年度の染色機の稼動率を60%で計算するとしても年間出荷見込み額は
7,400万円となり、5倍以上に生産効率が上がります。
この工場に設置するツダコマ式高速自動織機は、丹後地区では約8,000台前後稼動中の
小幅織物専用機ですが、ここではこの装置を一部改良して、呉服用の絹白生地の他にも
薄物スカーフ生地やネクタイ生地も製織できるようにしています。 
広幅服地織機を持たない他の白生地工場でもこのシステムを容易に導入することができるよう、
この工場に設置し公開します。
今年11月より本工場の操業を開始し、本格的な商品開発研究を実施する計画です。
丹後地区内の織物業者に対しては翌年2月よりフォトショッフでのデザイン画像処理方法及び
IT機器操作技術を順次公開する予定。

今回の計画を練っている織物会社3社は、これぞれに和装洋装の大規模工場を操業しており、
そのひとつに高速シルク染色機を事前導入しています。
11月の開設を目指し染色技術のトレーニングを続けていますが、大手アパレル・
他産地和装メーカー・地方郷土行事の祭り衣装店・全国小売店などからの問い合わせや発注も多く、
販路が多用途に拡大する見込みが立っています。
次年度平成14年には高速シルク染色機を追加導入し、染色品の年間出荷額1億円を目指す計画を
立てています。

この「丹後ちりめん歴史館 染め織り工場」は、丹後織物の新しい染め織り技術の向上と
新しい分野への販路開拓を最大の目的としています。
丹後総合産地化の早期実現を目指しておりますので、
趣旨をご理解賜りご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。